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会派行政視察①(苫小牧市)

今日から3日間、会派で行政視察を行います。昼過ぎには座学が始まるため、早朝に芦屋を出発しました。

1日目は、北海道苫小牧市の「福祉トイレカー『とまレット』の導入について」がテーマです。

苫小牧市が公用車として全国で初めて導入した「福祉トイレカー」、愛称「とまレット」は、車いすを利用する方々の社会参加を促進し、誰もが安心して外出できる環境を整えることを目的としています。この先進的な取り組みが市民生活にどのような変化や効果をもたらしているかを学び、芦屋市の福祉施策の充実と環境整備の参考にしようと、当視察先を選定しました。

<福祉トイレカー導入の背景>
苫小牧市では、障がい者団体から多目的トイレの不足が指摘されていましたが、イベントごとに会場が異なるなどの課題がありました。これに対応するため、どこでも利用できる「福祉トイレカー」が導入され、さまざまな場面でバリアフリー環境の推進が図られています。

<福祉トイレカーについて>
・小回りが利く小型貨物車程度のトラックにバイオトイレを設置しており、場面・場所を選ばずに運用が可能である。
・バイオトイレは、おがくずを使って微生物の力で排泄物を分解します。この分解力は強力で、鹿の個体も溶かしてしまうほどだそうです。なお、水を使用しないため、どこでも利用できます。

外出時にトイレの不便を感じる市民の声を受け、苫小牧市が前例のない福祉トイレカー導入に挑戦し、新たな施策を展開した姿勢には深く共感します。

イベント開催時や災害時のトイレ対策は重要であり、本市においても車いす利用者をはじめとした障がい者への配慮は検討されるべき課題です。福祉トイレカーを公用車として導入することは、イベント開催時のみならず、災害時にも大きな役割を期待できるでしょう。こうした配慮が、障がい者への理解を深め、地域での共感を育む貴重なきっかけとなり、話題性も高くなるのではないかと思います。

今回は、苫小牧市役所敷地内にて福祉トイレカーを見学し、座学での質疑応答も通して、この取り組みの意義や可能性について学びました。

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