議会運営委員会視察(岐阜県可児市)

2017年10月11日(水)

議会運営委員会の視察があり岐阜県可児市を訪れました。

視察目的は「議会運営に関する研究」です。

芦屋市議会では前期に議会改革特別委員会を設置し、議会改革を進めて参りました。

その一例としては市民に開かれた議会を目指した議会報告会の開催、

一般質問時における一問一答方式導入、反問権の付与などであり、

平成25年には議会基本条例を制定しました。

今期に入ってからは、さらなる検討がICT検討委員会において進められ、

ペーパーレス化に伴いIPadが貸与され、

議場にはモニターが設置されました(この9月議会より)。

また、12月議会からは委員会のインターネット配信も開始します。

とはいえ、議会改革については、

「予算決算特別委員会のあり方について」

「通年議会について」

「議員間討議について」

という前期からの課題の積み残しもあります。

今回の視察では全般的に議会改革の先進的な取組みを学ぶ機会になりました。

可児市では議会改革の中でも特に議会の機能強化について

飛躍的な改革を進められています。

以下、報告書の一部をお伝えします。

⑴大学との連携の取組み

議員の資質向上を図るため毎月1回、

地方自治や時事問題について意見交換を行い、知見を深めています。

費用は政務活動費から支出。

可児市で企画する研修会は周辺市にも声をかけて合同で実施することもある

とのことでした。

 

⑵予算決算審査サイクル

民間企業においては決算主義であるが、

行政においては予算主義になりがちであるため、

PDCAサイクルを実践し、次年度予算に反映させる事を目的に、

決算審査に重きを置いています。

PDCAサイクルとは、

Plan(計画)→Do(実行)→ Check(評価)→Action(改善)

を繰り返すことによる改善手法です。

決算審査では執行部からの決算説明の後、

各議員は質疑をとりまとめ事務局にメールで送付しており、

全部で200問位の質疑事項になるとのことです。

最終の決算審査では、

委員相互の自由討議を行いながら意見の相違や共通点を確認し、

全会一致されたものを政策提言として本会議場にて市長に通知しています。

先進的な取組みであると思いました。

予算審査では、「提言反映結果報告」が、

決算説明の際にも「提言対応結果報告」が行われており、

予算決算サイクルを成しています。

 

⑶各種団体との懇談会

市民参加の推進と情報公開を目的とし、委員会の所管ごとに

商工会議所、農業法人、保護司、教育委員、民生委員等との懇談会を

実施しているとのこと。

 

⑷地域課題懇談会(キャリア教育支援)

若い世代の都市部流出により地域の担い手が減少することが、

地方都市の衰退の要因とされていますが、

可児市議会は若い世代の意見を聞く機会を設け、

地域の活性化や課題に取組むことで、

地域の担い手育成に繋げていくことを目指しています。

その活動報告の場として高校生議会を開催しているとのことでした。

 

⑸ママさん議会

高校生がファシリテーターとなり子育て世代の女性とともに

子育て環境や建設予定の拠点施設に関する意見交換を

ワークショップ形式で開催。

 

可児市では「議会の力が地域の未来を創る」という考えのもとに、

議会基本条例を中心とした議会改革に取組んでおられます。

議会であるからこそ可能である取組みを積極的に展開することにより、

個々の議員の資質向上が図られていることが窺えました。

 

また、若い世代や子育て世代との距離感が近く、

市民ニーズを吸い上げ、まちづくりに活かしています。

議会に興味を持ってもらうために、

若い世代を対象にアピールし、巻き込もうという姿勢は

見習うべきであると感じます。

 

地域課題懇談会(キャリア教育支援)の実践は、

若者が自治体の実態を把握し、地域に対する愛着を持ち、

社会貢献に対する意識が高まることにつながると思います。

少子高齢社会に伴う人口減少化を意識した主権者教育にも目が向けられている、

大変興味深い取組みを学ぶことができました。