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会派視察1日目(大村市)

今日から会派「あしや政風会」5名の議員で会派視察。1日目は、「ミライへつなぐ学校教育プロジェクト」について学ぶために長崎県大村市を訪れました。

大村市では、多様性公平性の観点を教育に生かそうと市内の小中学校を対象に「学校規模の適正化」「中学校統一型制服の導入」「自信を持たせる学習評価の実施」という3つの柱からなる教育改革「ミライへつなぐ学校教育プロジェクト」を進めています。この取り組みを通じ、将来を見据えた教育環境整備と学びの質の向上策について、学びました。

1.学校規模の適正化
長崎県大村市は少子化の中でも児童生徒数が増加傾向にあるため、学校統合を避け、大規模校の通学区域見直しや特別転入学制度の拡充により学校規模の適正化を図る。これによりコミュニティ分断の懸念もあったが、学校特色への理解と地域の前向きな姿勢により受け入れが進んでいる。

2.中学校統一型制服の導入
教育委員会主導で、市内中学校に性差のない統一型制服(ブレザー、スラックス、スカートの組み合わせ選択可)が導入されたことにより、学校間の価格差(最大1万円)が是正され、保護者の経済的負担が軽減された。また、冬場の防寒対策や再利用の促進、校区再編への対応も可能となり、多様なメリットを実現。

3.自信を持たせる学習評価の実施
児童生徒の「自信」育成を目指し、学習評価の客観性・信頼性・公平性を高める改革を推進中。従来の序列化から脱却し、個人の成長や可能性を伸ばす評価を重視している。教員間の主観的ばらつきを減らし、成長実感を促すことが狙いである。〈知識・技能〉〈思考・判断・表現〉〈主体的に学習に取り組む態度〉の3観点を基本理念としている。評価の工夫として、小さな成長の見取り、数値だけでなく言葉での評価、不登校生徒への多面的評価を実施しており、安易に「評価不能」としないとしている。評価規準の共有や研修で精度を高め、教育委員会発行のハンドブックで意識浸透を図る。

私からの一言
「自信をもたせる学習評価」の取り組みについては、児童生徒一人ひとりの成長を肯定的に見取り、自己肯定感を高める点が特徴であり興味深いです。本市が掲げる「ちょうどの学び」に共通点があるようにも感じました。大村市のように評価基準を共有することで透明性を高めることは、重要であると考えます。

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