議員研修会「苅藻島クリーンセンター」を見学しました。

本日は芦屋市議会主催による議員研修会が開催され、神戸市長田区に所在する「苅藻島クリーンセンター」を視察しました。
現在、芦屋市は、神戸市とごみ処理の広域化を進めています。その計画は、芦屋市内の可燃ごみを市内の中継施設で積み替えし、その後、神戸市の港島クリーンセンターへ搬送するという計画です。今回の視察は、当該施設の運用状況を学ぶことを目的として行われたものです。

さて、苅藻島クリーンセンターは、かつて焼却施設として稼働していたものの、平成29年より中継施設へと用途変更され、現在も有効に活用されています。同施設では、パッカー車で集積されたごみを10トントラックへと積み替える工程に「ピット・アンド・クレーン方式」を採用しています。それは、ごみピットに集積されたごみをクレーンで直接トラックに積載するという効率的な仕組みです。特筆すべきは、既存の焼却施設のインフラ、とりわけごみピットおよびクレーン設備を活用することで、新たな建設コスト(イニシャルコスト)を抑制している点です。「既存資源の有効活用」という考えは重要であると感じました。
なお、臭気対策については、ごみピット内では脱臭装置の新設により対応されている一方、10トントラックの屋根部分にはカバーはあるものの、そこから発生する臭気については、やや懸念が残りました。芦屋市で実施する場合、車両の走行経路については、生活環境への影響を最小限にとどめるという観点からも、より慎重な検討が必要だと考えます。