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行政視察②

20120126*三重県伊勢市の防災について(土砂災害と津波)

伊勢市においては、以下の項目についてお話を伺いました。

・防災行政無線システムの運用状況
・ハザードマップの作成と配布
・津波対策と避難所の指定
・災害弱者の支援
・避難訓練の実施状況
・伊勢市の防災計画

防災行政無線システムについては、音声放送以外にメールやファックス、ケーブルテレビの文字放送で情報提供を行う他フリーダイヤルによる電話確認サービスを整備がされており、既に電子メール
は7,237人がファックスは145人が登録されているとの事でした。
また、3.11以降は防災について積極的な見直しが行われ浸水が想定される小中学校36校中20校において、屋上に外付け階段や柵の設置のために予算をとられた事やその問題点についても伺いました。災害弱者の支援については当市においても課題は多いのですが、伊勢市では災害時要援護者の台帳整備を進めるにあたり、登録を受け付けているものの登録人数の現状は数%の1000人とのことでした。台帳には個人情報が記載されるため、どこでも登録についてはデリケートな問題になっているようです。
災害対策で重要なのは「自分の命は自分で守るいう自助」の力と「隣近所の助け合いなど共助」そして「国や自治体による公助」と
言われますが、行政は住民に対して一方的に自助・共助を求めるのではなく、そうした意識を高めてられるようバックアップしていく事が必要であると改めて感じました。
2日にわたる視察でしたが実りの多い行政視察になりました。

伊勢市は伊勢神宮鎮座の地として美しい自然に恵まれ、年間700万人の方が神宮参拝に来られるそうです。
市役所から駅に向かう間の風は身を切るほど冷たく凍えましたが、伊勢の空気に触れるだけで体の中が浄化したように思えました。

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