総務常任委員会 行政視察「新庁舎の整備について」①東京都中野区

本日は、来庁者数が全国トップクラスの「東京都中野区役所新庁舎」へ行政視察に参りました。芦屋市では、複数ある庁舎のうち古い棟を取り壊し、他の既存の棟で執務スペース等をまかなう前提で、本年度詳細を検討することになっています。
中野区役所における本日の視察の目的は、庁舎内の市民スペースおよび執務空間を有効かつ効率的に運用するための具体策や、それに伴う業務合理化・区民サービス向上への波及効果について、先進事例を拝承し、今後の施策の参考にするということです。
中野区が目指すまちの姿は、「つながる はじまる なかの」。新庁舎1階のイベントスペース「ナカノバ」は、区民の「つながり」や、新しい交流・活動が「はじまる」拠点となっていました。そこには大型モニターが備えられ、200人の収容が可能とのこと。民間団体等に夜間・休日を含めて貸出しを行っています。新庁舎のオフィスは、職員がもっと「つながる」ことを目指して設計されており、新しい政策が「はじまる」拠点となることをコンセプトにしています。
〈庁舎設計〉
耐震・環境・景観が調和した安全で環境にやさしい庁舎を目指す、洗練されたモダンなファサードに目がいきました。また、環境性能にも優れ、都内自治体庁舎初の「ZEB Ready」認証を取得しています。豊かな自然光を導く吹き抜け構造や、随所に施された高性能断熱材など、建物全体が優れた省エネ性能を体現していました。
〈区民の快適性〉
なかのスマート窓口での、お客様は「動かない・迷わない窓口」の仕組みは印象的でした。従来のように住民が各課を歩いて手続きを進めるのではなく、職員や情報が動くことで、一つの窓口(部署によっては複数)で全ての手続きが完結できる設計となっていました。
〈職員の執務環境〉
窓口ゾーンと執務室ゾーンを区別しているため、執務ゾーンに来客はなく、静かで、業務に集中できるようになっていました。固定電話を廃止し、モバイルで対応している点や、フリーアドレス制を導入する点などは、画期的な取り組みです。また、部長室のみならず課長席も廃止していることで、役職を超えたコミュニケーションの活性化、職員間のスムーズな連携が実現し、働きやすい環境が整備されたとのこと。自席に縛られることなく、庁舎内の多様なスペースを自由に利用できることから、テレワークや出張も格段に快適になったようです。ペーパーレス業務も推進されていました。他にも様々な機能がありましたが、館内にはキッズスペースや授乳室、多機能トイレも整備されており、子育て世代への配慮も行き届いていました。
〈所感・感想〉
中野区役所では、来庁者・執務スペースの効率的活用やフリーアドレス制の導入など、民間企業さながらの先進的な業務改革を推進しています。説明資料で区民を「お客様」と表記する姿勢を含め、未来志向のオフィス空間と進化した行政サービスからは、多くの示唆を得られました。
また、スマート窓口の取り組みは本市においても参考にしたい点です。こうした先進事例の核にあるのは、職員の強い信念と熱意であり、説明をされた職員の「業者任せではなく、自分たちがこの庁舎を創る」という強い責任感に、大いに刺激を受けました。
芦屋市においても、中野区に比肩する新たな挑戦を盛り込んだ、新庁舎整備の実現を期待したいと思います。 芦屋市の未来に向けたヒントが詰まる、有意義な視察となりました。

